障害対応に使う netstat

実行したホストのネットワーク統計情報が表示されます。

netstat -i
Kernel Interface table
Iface MTU Met RX-OK RX-ERR RX-DRP RX-OVR TX-OK TX-ERR TX-DRP TX-OVR Flg
eth0 1500 0 24539 0 0 0 18670 0 0 0 BMRU
lo 16436 0 2324 0 0 0 2324 0 0 0 LRU

インターフェースは見ればなんとなくわかると思います。
MTUは、1回の転送で送信できるデータの最大値
メトリック(Met)は送信元から宛先までの距離
なので、障害などで現在の通信状態を見る部分とは違います。
 
RXが受信、TX送信のネットワーク情報になります。
OKが正常、ERRはエラーとわかると思います。
数値はパケット数のことです。
DRPはドロップの事で破棄したパケット数となり、
OVRはオーバーロードパケット数になります。
DRPだろうがOVRだろうが失ったことには変わりはありません。
DRPは自覚を持って切り捨てたがOVRは無理無理ってなって破棄することもできないで
超過して失ったって事です。
Flgについては

  • Bはブロードキャスト
  • Lはループバックデバイス
  • Rは動作中
  • Uは使用可能

となっています。
そもそもここらで発覚されるパケット通信のエラーは物理的なケーブルの障害でもない限り
予期されるべきエラーの場合が多いと思います。
例えばネットワークの設定変更作業後に起こる場合です。
そうでないならば、そもそもその負荷を予期できず構築したわけですから現場での対応が必要です。
サービスしているのであればサービスを停止し、メンテナンスの時間をいただくなどの対応が優先されます。
(もちろん構成やサービスの仕方などにより判断は変わりますが。。。)
また、ケーブル等の物理的な障害が起こった場合は別のコマンドで先に絞り込めますし、
作業中のミスならば現場の人間がわかります。
そのため、このコマンドが「統計情報を表示するコマンド」と説明されるのはそこにあると思います。
実際にオプション追加でそっちの真価を発揮します。