非常に優れたスパム事例報告

SEMサーチさんからの共有をみて、これは良い報告だなーと思った。


クラッキング&スパムSEOによる検索結果占拠(キーワード:ティファニー 婚約指輪)


記事内容では学校法人のWEBサーバをクラックした話で、対処されたとあり、これを見てすぐに調べたらまだいくつかクラック後に生成されたページを確認できた。で、それ以外にもどっかの協会のWEBサーバもクラックされたみたいで、今でも残り続けている。これなんで一緒に対処しなかったのか、対処後様子を見てクラッカーが実行したのかしらないが、おかげで今でも「ティファニー 婚約指輪」は死んだ検索結果になっている。


と、いってみたがクラッカーの優れている点も述べちゃおうと思う。

  • ティファニー 婚約指輪」は、狙い目キーワードでした。
    • 検索ヒット数が少ない。
    • 特に目立った有名サイトが少ない。
    • 従って、SEO対策しているサイトも少ない

なので、クラッカーの対処がされたところで、このキーワードじゃたいしたWEBサイトは存在しないってこと。ほめられる点は、それくらい。


今でもヒットするスパムページを例にとると...
ソースを確認したが、特に極まった方法が施されている訳ではない。title,h1,内部リンクをプログラムで量産しているところくらい。
ちなみに外部リンクなどは特にしていない。ただ、これはクラッカーならではワザがあって、乗っ取ったWEBサーバ自体である「サイトのもつ信用力」をバネした、大量ページの作成と上位表示ができているということ。


あとこれは、可能性の話だが、なぜgoogleがこの似た様なページを並べてだしてしまったかだが、始めはブログシステム的な発想で、著作者を変えているのかと思った。ブログもサブドメインディレクトリのパスで所有者を変えているので、これらトップドメインすべてを同一人物と判定することは、googleにはできない。


でも、同一人物であると特定できる情報ばかりだった。


気になる点は、各ページが「ティファニー 婚約指輪」をキーワードにしながら、ユーザにもそう見せながら、実は別の題材を扱っている事だ。これによりgoogleをうまくだましていると私は判断した。そのキーワードで、別の内容を語っている。で、その文章で検索すると別のコンテンツがヒットする(笑)そのサイトも乗っ取ったとしか思えない。

googleは、昨今細かくジャンル訳をしていると公表している。つまり、その各ジャンル分けするロジックを逆手に取り、バラバラになるようなキーワードをちりばめれば、そのキーワードにおいて各ジャンルを出してしまうと言う。感じなのかなと思う。

例えば、カップと検索すれば、それはゴルフかもしれないし、器かもしれないし、スポーツ大会かもしれないし、オッパイかもしれない。そんな感じでgoogleはユーザがどのカップを探しているかで平等にジャンル別に表示しようとするのが、人情でしょう。


乗っ取られたサイトの評価が落ちる様なSEOを施しても、スパム側は、痛くも痒くもない。。。
皆さんサーバは乗っ取られないようにね!